北海道札幌のすし店「弐ノ蔵」のイカ寿司に普通のはんだごてを使っているのが不衛生では?とネット上で炎上騒ぎになっています。
今回炎上した弐ノ蔵は「鮨ノ蔵」の姉妹店ですが、元の鮨ノ蔵でははんだごてを3年以上前から使っていることが分かりました。
北海道札幌の弐ノ蔵ではイカをはんだごてで火入れ
今回弐ノ蔵が炎上したきっかけはこちらのツイートです。
この店の名物であるイカへの火入れにはんだごてが使われていますが、元々ただの工具でしかないはんだごてを使っても問題ないかは疑問です。
北海道・札幌の人気寿司店「鮨ノ蔵」の姉妹店としてオープンした「弐ノ蔵」。鮨ノ蔵の名物であるイカをはんだごてで火入れする一品も。新たな札幌の人気店になるのも時間の問題かも。 pic.twitter.com/rK2qdAdYL2
— 浜崎龍(美味しい店が分かるテリヤキの代表取締役) (@ryu_hamasaki) February 26, 2021
弐ノ蔵の姉妹店、鮨の蔵のフェイスブックでも同様の写真が見つかりました。こちらの写真ではイカ寿司にした状態ではんだごてを使っています。
焼き色が入っているので当たり前ですが、はんだごてからは煙も出ています。
鮨の蔵はんだごて調理は3年以上前から
今回話題になった店の姉妹店「鮨の蔵」のフェイスブックを確認したところ、2017年2月15日にも半田ごてについての投稿が見つかりました。
はんだごてを使った調理は、少なくとも3年以上前から行われていたようです。
最近マイブームな一貫 ヤリイカの握り
寝かせたヤリイカに包丁目を入れて 入れたところだけ炙って香りと食感の違いを出す。
全体を炙ってしまうバーナー(バーナーはガスの香りがするので最悪です)湯引きでは無理、
ハンダゴテを使ってますw ねっとりしつつ香りのある一貫
鮨の蔵「目の前ではんだごて仕上げ」
ヤリイカの寿司にはんだごてで焼き入れする方法は3年以上前から続いていることもあり、今では当たり前の方法として広まっています。
鮨の蔵自体が予約の取れない店ということもあり、ヤリイカの写真をupしているグルメ通のブログもいくつかありました。
ここに来たら絶対に食べずには帰れない、中毒性の高い全国トップクラスのイカの握り。いまや有名になったハンダゴテでの火入れをし、イカ焼のような香ばしい香りが店内に充満。サクッとした歯切れ、香ばしいイカの香り、ねっとりとしたイカ本来の甘み。それが白シャリに混ざった瞬間に発揮される美味さのエネルギーが爆発。アートな握りランキングでも全国上位に入る超超超美味い最強の逸品。
出典:YOUNIGISH.com
ブログ記事によると、イカ寿司へのはんだごて仕上げは客の目の前でされるとのこと。半田ごてで仕上げされた後はそのまま客の口の中に入るのか。
そして、鮨の蔵の名物でもある「剣先イカ」。これも、目の前ではんだごてが使われて仕上げていくのを見ることが出来ます。
出典:美食磁石
イカへのはんだごて調理は衛生上問題ないのか?
鮨ノ蔵、弐ノ蔵では当たり前に使われているはんだごて調理ですが、衛生上は本当に問題ないのでしょうか?店で使われていたタイプのはんだごてを調べてみると、こんな情報が出てきました。
【機能・特徴】
コンセント・テーブルタップの修理等に使用できます。
鉛フリー対応こて先のレッドチップを標準装備しています。RoHS対応品です。
「レッドチップ」というのははんだごての先に取り付ける部品。消耗品なので交換パーツも普通に売られていますが、商品ページによるとこのタイプのはんだごては鉛フリーのものが標準で付いていますね。
さらに「RoHS対応品」と書かれていますが、RoHSというのは製品に使う鉛や水銀、カドミウムなどの有害物質を使用しない(※厳密には「許容濃度以下」)というヨーロッパのルール。そのルールに対応しているので、有害物質の心配もなし。
きちんと鉛フリーの物を使い続けているなら問題はなさそうですが、鉛が完全にゼロという訳でもなく、食品に使うというのもメーカーの想定外のはず。客の安心のためにはメーカーの確認結果などを公開した方がいいのでは・・・?とも思います。
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