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飯塚幸三の家族誹謗中傷ネタは同情狙い?事故の裁判後に上級国民がマスコミで印象操作か

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10月8日に池袋暴走事故の初公判が始まりましたが、飯塚幸三容疑者は「アクセルペダルを踏み続けた事実はない」と主張。国民が怒りを覚える中、裁判の翌日には飯塚幸三容疑者の家族についての記事が公開されました。

このタイミングで家族の誹謗中傷を取り上げるのは、上級国民による印象操作ではないでしょうか。

飯塚幸三容疑者裁判の後に家族の誹謗中傷が取り上げられる

飯塚幸三容疑者が裁判で起訴内容を否認した翌日、現代ビジネスからこのような記事が掲載されました。

「上級国民」大批判のウラで、池袋暴走事故の「加害者家族」に起きていたこと
家族は「逮捕してもらいたかった」と話す

バッシングに苦しむ日々

「正直、逮捕してもらいたかったです……」

家族はそう話す。

被告人が逮捕されなかったのは、旧通産省の官僚だったからだという「上級国民」バッシングが始まった。ネット上では、「死刑にすべき」といった厳しい批判や被告人への罵詈雑言で溢れ、被告人の自宅には嫌がらせの電話や手紙が届くようになった。バッシングは被告人だけにとどまらず、「家族も同罪」「家族も死刑」といった書き込みもあった。

出典:現代ビジネス

記事では飯塚幸三容疑者の供述内容について改めて触れた後で、「加害者家族ホットライン」にかかってきた家族からの相談内容を紹介。家族が無関係の第三者による誹謗中傷により深く傷つき、憔悴していった様子が相談員の目線から語られています。

その後、記事では飯塚幸三容疑者の家族に関するニュースやネットの噂には間違った内容があると語られています。家族が主張している詳しい内容は次のとおりです。

・飯塚幸三容疑者が「救急車の到着前に」息子に電話したのはウソ
→実際に息子が電話を受けたのは事故から55分後
・「フレンチに遅れる」というニュースの表現には違和感がある
→向かっていたのはごく普通の小レストランだった
・「医師から運転を止めるように言われていたにも関わらず運転していた」というのは誤り
→そのような事実はなく、車を擦ったりぶつけたりしたこともなかった

ニュース報道が正しいのか、記事で語られている家族が語る内容が正しいのか?それは本人たちしか分かりません。しかし記事の中には、事故当時に加害者家族がマスコミに追い詰められたという内容がありました。

それでも加害者家族は、罪を犯しても逮捕されない卑怯な「上級国民」として形成されつつある世論に抗う術はなかった。報道陣は家族のところも来たが、加害者家族の立場で発言しても揚げ足を取られ、さらにバッシングが酷くなるとしか考えられず沈黙を貫くほかなかったのである。

出典:現代ビジネス

被害者、加害者関係なくコメントやネタを求めて関係者や一般人に殺到するマスコミの態度は、直接関係のない私たちから見てもうんざりするぐらい。毎日毎日押しかけてくる報道陣に追い詰められ、精神的なストレスを受けたというのは簡単に想像できます。

しかしそれは加害者が上級国民ではない場合。今回の池袋事故に対して、マスコミは飯塚幸三容疑者の自宅前に突撃することもなく、ただただスルーしています。しかも飯塚幸三容疑者の自宅マンションには、目白警察署の捜査員が連日の自宅警備に訪れていたことも確認されています。

6月下旬、飯塚容疑者の自宅マンションに、目白警察署の捜査員と思われる男性3人が入っていった。続けてやってきたのは、シルバーのワンボックスカー。こちらにも2人の捜査員が乗っている。「まさか、ついに逮捕」かと声をかけると、捜査員は、「そんなんじゃないよ」とだけ答えた。

 だが、「数日前までは見かけなかったねえ」(近隣住民)というワンボックスは、翌日も翌々日も、マンション前に待機している。なぜ、捜査員を乗せた車が連日、張りついているのか。

出典:ライブドアニュース(Smart FLASH)

自宅に嫌がらせの電話や手紙が相次いだというのもおそらく事実でしょう。しかしわざわざ警察署から自宅にワンボックスを寄こすぐらいですから、そのような電話、手紙に対して警察によるチェックや対策が行われたことは簡単に想像できます。

テレビの再現ドラマでイメージされるような、加害者宅の電話が鳴り止まないシーンのようなことが、実際に飯塚幸三容疑者の自宅で起きていたのか?疑問です。

家族への誹謗中傷の記事公開がなぜ「裁判の翌日」なのか

そして仮にこの記事内容が事実だとして、なぜよりにもよって裁判の翌日にこの記事を公開したのでしょうか?このタイミングでの記事公開は、飯塚幸三容疑者が裁判で国民のヘイトを集めた火消しのためでは?と思われても仕方ありません。

記事によると、飯塚幸三容疑者の家族から最初に電話相談があったのは2019年4月。「加害者家族ホットライン」の相談員は電話相談をする人のプライベートな事情には踏み込まないため、電話の相手が飯塚幸三容疑者の家族だったことは、かなり後になって分かったようです。

具体的にいつ分かったのかは書かれていませんでしたが、飯塚幸三容疑者が裁判で起訴内容を否認するのは、初公判のだいぶ前から分かっていたでしょう。当然世間からの大バッシングを受けることも予想できたでしょうから、前もって初公判の翌日に記事を公開するように依頼していたのでは?

しかしこの記事は飯塚幸三容疑者の家族と本人の間にも溝があったり、家族への行き過ぎたバッシングが原因で飯塚幸三容疑者が減刑される恐れがあることにも触れています。

そういう意味では、ただ加害者家族を擁護するだけでなく飯塚幸三容疑者本人は厳しく罰せられるべきというバランスの取れた意見です。

加害者家族もまた人生を狂わされ、重い十字架を背負うことになってしまった。家族として、事故を起こした父親に対して怒りが抑えられなくなる瞬間もあるという。

出典:現代ビジネス

しかし、家族も含む加害者側への行き過ぎた制裁は、「被告人はすでに社会的制裁を受けている」という減刑の材料にもなり、厳罰化の主張に対して逆効果を招くことさえあるのだ。

出典:現代ビジネス

記事の通り、飯塚幸三容疑者の家族がかなりの精神的ストレスを抱えていることは事実でしょう。しかし記事が公開されたタイミングを考えると、家族の事情すら飯塚幸三容疑者への忖度に利用しようとする人たちがいるように見えて仕方ありません。

上級国民のマスコミを使った印象操作はまだ続く

飯塚幸三容疑者の裁判は今後もまだ続きますが、相変わらず世間では飯塚幸三容疑者に忖度している様子が見え隠れしています。

初公判の様子を報道したフライデーデジタルでは、飯塚幸三容疑者が自分の罪を否認する時の様子が語られていました。しかし一部には飯塚幸三容疑者を「か弱い老人」のように説明している部分も。記事を見ている人に「老人がいじめられている」という印象を与えるためでしょう。

スーツ姿にマスクの飯塚被告は、法廷に車椅子で現れた。弁護人に車椅子を押され、証言台の前に移動する。人定質問や起訴状読み上げの間は座ったままだったが、罪状認否の際に、ヨロヨロと立ち上がり、検察側に座る遺族の方を向き、はっきりと語り始めた。

出典:FRIDAY DIGITAL

そしてテレビでは飯塚幸三容疑者の名前を出さずに報道する番組もありました。ネットによって”上級国民”への忖度はかなり明らかになっていますが、未だに一部メディアには飯塚幸三容疑者の影響力が根強く残っているようです。

おそらくどれだけ国民が反発しても、上級国民である飯塚幸三容疑者への忖度はなくならないのでしょう。飯塚幸三容疑者の家族に誹謗中傷するのではなく、飯塚幸三容疑者本人が罪を認めるように追及していかないといけませんね。

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