廣瀬爽彩(さあや)さんTwitterが発見「中学校に行きたい」壮絶いじめを乗り越えようとしたその心境

廣瀬爽彩(さあや)さんが自ら死を選ぶまでの胸の内とは。

廣瀬爽彩さんいじめ事件の加害者特定がネット上で進む中、廣瀬爽彩さん本人のTwitterアカウントが発見されました。壮絶ないじめ事件があってから廣瀬爽彩さんが自〇に至るまでにどのような心境の変化があったのか？過去のツイッター投稿を振り返っていきます。

廣瀬爽彩さんTwitterアカウントが発見される

廣瀬爽彩さんのツイッターアカウントは「アップルティー。((ε(｡･ө･｡)з))」。廣瀬爽彩さんのTwitterは完全匿名だったので、本人が写った画像などはありませんでした。

しかしこのアカウントが自作イラストとして公開していたイラストが、文春オンラインのイラストと完全に一致していました。

さらにこのアカウントが2021年2月14日に投稿した内容が、廣瀬爽彩さんが失踪したと言われている日付と完全に一致。記事の続きで紹介している過去のつぶやきを見ても、廣瀬爽彩さん本人のものとみて間違いありません。

2月13日、氷点下17℃の夜に自宅を飛び出して行方不明となった北海道旭川市内に住む当時中学2年生の廣瀬爽彩（さあや）さん（14）は、3月23日に雪に覆われた公園の中で変わり果てた姿で見つかった。

出典：文春オンライン

廣瀬さあやさんツイッター「学校にも塾にもいきたい」

廣瀬爽彩さんは2019年10月に旭川北星中学から転校しましたが、壮絶ないじめにより転校先の中学校でもすぐに不登校になってしまいました。

廣瀬爽彩さんのツイッターはそれから約2か月後の12月25日から始まっていますが、ずっと不登校の状態が続いていた様子です。

これ以降のつぶやきからも、廣瀬爽彩さんが普通通り学校に通えるようになったという報告はなし。加害者の与えた心の傷は計り知れませんが、それが加害者達にほんの少しも伝わっていないことが悔しい。

旭川市立北星中学でのいじめの影響はかなり大きく、廣瀬爽彩さんは同級生の男子と話すだけで精神的に負担になっていたようです。この時でいじめ事件からは半年が経っていますが、薬を服用しながら毎日暮らしています。

学校や塾に通いたい、通わなきゃという気持ちはあるものの、体は思うように動かない。一方的に加害者グループからいじめられた廣瀬爽彩さんは、身も心もズタズタの状態です。

加害者の奴らも同じ目に遭えばいい、と思ってしまうのは自分だけでしょうか。

廣瀬爽彩さんツイッター「私も自分を愛してあげれたら」

いじめ事件から半年が経った頃、廣瀬爽彩さんからは「かわいくなりたい」というつぶやきが何度かありました。誰か憧れの人がいたのかは分かりませんが、事件から少しずつ立ち直っているような雰囲気もあります。

文春が公開した廣瀬爽彩さんの顔写真は、客観的に見てもかわいい写真でした。生きて大人になっていれば、本人が思う通りにキレイな女性になっていたのかもしれないのに。

しかし一方で、「何もしていない」と、不登校で学校に通えていないことを気に病んでいるつぶやきもありました。今のままじゃいけない、けれど何もできないという葛藤を抱えながらの日々。

日常が上手くいかないストレスがどれだけ廣瀬さあやさんの心をえぐっていったのか、今となってはもう分かりません。それなのに加害者達が今ものうのうと暮らしているのはなぜ？

「素敵な人になりたい」「そのために自分を愛したい」と、あれだけひどいいじめに遭ったにも関わらず、前向きに生きようとしていた廣瀬さあやさん。母親の里美さんと衝突することもあったようですが、得意とするイラストをきっかけに、何とか立ち直ろうとしていたようです。

廣瀬さあやさんTwitterと同時にミラティブ配信開始

廣瀬爽彩さんがツイッターを始めてから、2回目につぶやいた内容がこちら。ツイッターと同時にミラティブでの配信も始めています。

学校にも塾にも行けない廣瀬爽彩さんにとって、ミラティブでの雑談配信は貴重な居場所。これ以降もミラティブでの配信はずっと続けており、イラストをきっかけにできたフォロワーとのやり取りがずっと続いていました。

母親の廣瀬里美さんは、爽彩さんが子どもの時から描いたイラストをほとんど全て持っていたと語っています。廣瀬爽彩さんが生きてイラストレーターになっていたら、どんなイラストを描いていたのでしょうか。

廣瀬爽彩さんTwitter「絶対見返してやる」

廣瀬爽彩さんが描いていたというイラストは、いじめ事件をきっかけに雰囲気も大きく変わってしまいました。しかしそれでもイラストは続けて、自分のイラストがどうやればもっと良くなるのか？試行錯誤している投稿もたくさんありました。

つぶやきを見る限り、イラストを描くことは廣瀬爽彩さんにとって心の拠り所。イラスト繋がりでできたフォロワーとのやり取りや、イラストに没頭することで少しずつ精神的にも余裕が出来てきたのかもしれません。

廣瀬爽彩さんTwitter「他人に甘えられない」

廣瀬爽彩さんの母親はシングルマザーで、実の父親はいません。母親と娘一人という環境で育ってきたからなのか、ツイッターでは「他人に甘えられない」という本音もこぼしていました。

まだ14歳なのに、誰にも頼れない、甘えられない。精神的に頼れる人がいないというのは大人でも辛いのに、思春期の廣瀬爽彩さんの心の中は、どれだけ孤独感でいっぱいだったのか。。。

廣瀬爽彩さんが心境をつぶやいていたツイートは2020年7月ごろを最後に、ぱったりと途絶えました。その後はイラストの投稿がしばらく続いていましたが、家出する前日になって急に「ネット辞めるかも知れません」というツイートが。

この時は廣瀬爽彩さんのフォロワーからもリプが何通もありましたが、結局廣瀬さんはそのまま家出。永山中央公園で1人最期を迎えるという最悪の結末になってしまいました。

北星中学でのいじめ事件、本来ならば廣瀬爽彩さんを一番に守るべき担任は「彼氏とデートなので相談は明日で」、そして学校側は事件をひたすらに隠ぺいする糞対応。しかも加害者5人は2年経っても「正直何も思ってなかった」とのうのうと口走る始末。

誰も廣瀬爽彩さんに救いの手を差し伸べられず、主犯の加害者5人は厳罰に処されることもない。特定されてネットリンチに晒されろとは言いませんが、少年法に守られた今の形が正しいとはとても思えません。

そしてこの前後、廣瀬さあやさんはLINEで友人に別れを告げます。最後の最後まで「ごめんね」と、廣瀬爽彩さんは何も悪くないはずなのに謝罪のメッセージまで送っています。

どこまでも謙虚だった廣瀬爽彩さん。いじめ事件の真相が分かる日は来るのでしょうか・・・

(追記)廣瀬爽彩さんが生前に相談していたYoutube配信

廣瀬爽彩さんが生前、生放送で相談を受けているYoutuber「なあぼう」に連絡を取り、不登校やいじめの事を相談している動画が発見されました。

この配信は30分ぐらいの時間で、相談者の名前などは明かされていません。しかし生配信の途中(動画18:25～)で相談者が見せた絵のテイストが似ていることから、廣瀬爽彩さん本人でほぼ間違いないと言われています。

この相談はA子らいじめ加害者グループからひどいいじめを受けた後ですが、Youtuber相手にもしっかりとした口調で喋っている廣瀬爽彩さん。年上のなあぼうに対してもきちんと敬語を使い、自分に障がいがあることもきちんと説明した後で自分の将来を相談する様子は、とても中学生とは思えません。

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