広島県呉(くれ)市のショッピングセンター、ゆめタウン呉で川島雪枝さん(58)が刃物のようなもので刺殺される事件が起きました。
逮捕されたのは呉市に住む大江博之容疑者(47)。容疑を認めており、なぜ事件を起こしたのか?警察の調べが進んでいます。
大江博之容疑者(47)「呉ゆめタウンで川島雪枝さん(58)刺殺」
ゆめタウン呉で事件が起きたのは8月3日午前8時35分ごろ。ゆめタウン呉はまだ開店前で準備中の時間帯でしたが、大江博之容疑者はパート勤務のため出勤してきた川島雪枝さん(58)を刃物のようなもので刺し、現場からバイクで逃亡しました。
通報された時、川島雪枝さんはまだ息があり市内の病院に運ばれましたが、間もなく死亡。川島雪枝さんは背中や右足などを刺され、大江博之容疑者は事件後しばらく逃亡した後、午前10時すぎに警察に出頭しました。
警察が事情を聞いたところ「間違いありません」と容疑を認めたため、大江博之容疑者はそのまま逮捕。現場のゆめタウン呉には警察が押し寄せ騒然としていました。テナント勤務の40代女性は、当時のことを「『きゃー』と叫ぶ声が3回聞こえた」と話します。
【女性刺され死亡“容疑者”男を聴取 広島】https://t.co/9Bbp6cWeB8
— 日テレNEWS (@news24ntv) September 3, 2021
3日午前、広島県呉市で女性が何者かに刃物の様な物で刺され死亡しました。警察は容疑者とみられる男から事情を聞いています。 pic.twitter.com/YViu1ZHrod
大江博之容疑者と川島雪枝さんとの間にはトラブルがあったことが分かっており、ことし4月に川島雪枝さんから呉市の警察署に相談がありました。詳しい動機は捜査中とのことですが、捜査関係者は「強い恨みを持ったものによる犯行」と語ります。
大江博之容疑者が川島雪枝さんを襲ったのは、ゆめタウン呉の駐輪場でした。今回の事件は小田急線で起きたような通り魔事件ではなく、最初から被害者を狙った計画的な犯行。早朝のパート出勤時を狙ったということは、大江博之容疑者は川島雪枝さんの職場や生活リズムまで事前に知っていたということ。
歳も1回りほど離れ、殺人事件に発展するほど大きなトラブルが起きるとはとても思えないような犯人と被害者。2人の間にいったい何があったのか?大江博之容疑者の人物像から事件に迫ります。

大江博之容疑者のSNS(Facebook,Instagram,Twitter)
大江博之のFacebook
大江博之容疑者のことを知るため、Facebookに大江博之容疑者のアカウントがないか確認してみました。結果がこちらの画像ですが、検索結果には同姓同名含む複数の人のアカウントが出てきました。
ほとんどが一目で別人と分かる中、うち1人だけ事件が起きたのと同じ、広島県呉市出身の男のアカウントがありました。問題のアカウントには大江博之本人のものと思われる顔写真もあり、いくらかの個人情報も確認できました。
広島県呉市出身のFacebookアカウント以外に、犯人のものと思われるアカウントは無し。こちらのアカウントが大江博之容疑者のものである可能性は高く、記事の続きではこのFacebookアカウントが大江博之容疑者であるとして情報をまとめていきます。

大江博之容疑者の顔写真が公開されていないため、現時点ではモザイク入りとしますが男の出身は広島県呉市、現在も同市に在住しています。
Facebookに載っていた大江博之の写真について、髪型はツーブロックで顔の輪郭は卵型、眉毛は薄い顔のシワは少なく、47歳という年齢と比べるとやや若い。30代後半と言っても通用しそうな顔出ちです。服装は紫のシャツに黒のジャージ、地味な格好と言えます。
少し変わった性格のようで、Facebookには「風が俺を呼んでいる」という中二病のような投稿が2回もありました。いつまでも子どもの心を忘れないと言えば聞こえはいいですが、投稿した時の年齢が40代前半だったことを考えると、大人になりきれない大人というイメージを持ってしまいます。

大江博之のInstagram
続いて大江博之容疑者のInstagramを調べましたが、インスタには大江博之容疑者本人のものと思わしきアカウントは確認できませんでした。そもそも使われていないアカウントがほとんどで、本名でアカウント登録している可能性は低いでしょう。
その他ローマ字、あだ名など考えられるものは試したものの、それらしいInstagramアカウントはなし。大江博之容疑者の年代的にはインスタグラムが使われている可能性は低く、万一アカウントを持っていたとしても特定には時間がかかる模様です。

大江博之のTwitter
最後に大江博之容疑者のTwitterアカウントを調べてみましたが、こちらも該当するアカウントはなし。本名以外のローマ字やカタカナ検索、あだ名に使いそうな名前で検索してみた結果も同様でした。
Twitterであれば大江容疑者が使っていてもおかしくなさそうですが、こちらも引き続き調査を進めます。

大江博之「昭和48年生まれ和庄中学校出身」
記事の続きでは、情報が得られたFacebookアカウントを中心に、大江博之容疑者のことを探ります。2015年の投稿には大江容疑者自身の出身中学と思われる学校の名前を投稿していました。
当時の大江博之は「彼女募集中」投稿を頻繁に繰り返していました。1人ドラゴンボールを見る年の瀬、家には自分1人しかいないということでふと寂しさに駆られたのかもしれません。
大江博之「昭和48年生まれの和庄中学校卒業生誰かいないか。」「いいね!彼女募集中です。」「広島県呉市在住の人、国際大学の人募集中」「休みだ~。ドラゴンボールスーパー見て寝よ」

和庄中学校は広島県呉市にある中学校で、事件のあったゆめタウン呉とは徒歩20分ぐらいの距離にあります。逮捕された当時の大江博之容疑者も呉市在住ということから、大江博之容疑者は生まれも育ちも呉市。
Facebookの友達にも呉市在住の人が多く、大江博之容疑者は産まれてからずっと呉市で暮らしていたと思わせる人物です。彼女募集の条件も「広島県呉市」「(広島?)国際大学」など、地元にいる人を指すものばかり。
大坂や東京に出るということもなく、地元の手の届く範囲でお手軽に彼女がほしい。Facebookの投稿にはそんな気持ちが現れたようなものばかりに思えます。

大江博之は彼女募集中「被害者とも恋愛関係のもつれ?」
大江博之のFacebookやいいね欄には外人や女性が数多くありました。「彼女募集中」の投稿もある通り、大江博之が40代にして彼女が欲しくてしかたがなかったことは間違いありません。
ゆめタウン呉の事件でも、大江博之容疑者と被害者の川島雪枝さんは知り合い同士、過去にトラブルがあったということも分かっています。47歳と58歳、一回り近く歳が離れている男女の間に起きるトラブルというのは普通なら想像が尽きませんが、大江博之容疑者が年上好きだったというなら話は変わります。
年上好きの大江博之容疑者が被害者に付きまとい、挙句警察に相談されストーカー扱いされた。わざわざ待ち伏せてまで犯行におよぶほどの強い恨みを持つ理由、単なる金銭トラブルなどではちょっと説明がつきそうにありません。

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