栃木県足利市の両崖山で21日に発生した山火事は24日現在、まだ鎮火されていません。今回の山火事で燃えた面積はすでに東京ドーム16個分を越えています。
山火事現場の足利市 両崖山の地図画像などの各種情報をまとめています。
(画像)足利市両崖山火事現場の地図画像
今回の足利市両崖山(りょうがいさん)の山火事が発生した現場は、JR足利駅から北西約2キロの山林。両崖山の南にある足利工業高校の奥、雑木林の斜面から何らかの原因で出火し、そのまま火が燃え広がったようです。
グーグルマップ上での足利市 両崖山の場所はこちら。両崖山の標高は251メートル、ハイキングコースにもなっていて山頂からの眺めは絶景。
登山客も多く、Twitter上では「あの両崖山が」と山火事に驚く声も多数あります。

一方こちらの画像は、マップ上に5km、10km、15kmの距離を円で表したものです。ピンの位置は山頂とは少しズレていますが、距離感はこれでも分かるかと思います。

地元足利市が公開しているハイキングマップの画像がこちら。グーグルマップとは両崖山の場所が少し違っていますが、標高251mの両崖山・山頂の場所が印付けされているため、位置関係はこちらの方が正確だと思われます。
(2月24日追記)足利市の消防防災情報によると、両崖山の火災発生場所は「足利市西宮町、両崖茶屋 千里弓 西南西 405m」の場所でした。

(追記)足利市山火事範囲マップ
(2月24日追記)24日になっても足利市の山火事は収まらず、山火事の範囲は広がる一方です。NHKが公開した山火事マップによると、東の両崖山だけでなく西の天狗山にまで山火事が広がっています。
ここまで火事が広がると住宅まで延焼するおそれも十分にあり、一部では住宅地から70メートルの地点まで火が迫ってきた地域もあるとのことです。

(動画)21日現在の足利市両崖山の火災の様子
足利市両崖山の山火事が通報されたのは午後3時半。こちらは通報があってから約2時間が経った午後5時半時点の山林火災の様子です。
まだ煙の量は少なめで、火もこの動画からはほとんど見えません。
西宮の山から出た煙
— 足利グルメAshikagagourmet (@ashikagagourmet) February 21, 2021
ドローンが飛んでいる?#足利市 #火災 pic.twitter.com/DxytJr2ZP7
続いてこちらは、少し時間が経った午後7時現在の山林火災の様子です。すでに赤黒い炎がハッキリと燃え広がり、周囲には焚き火のような匂いが充満していたとの声が寄せられていました。

続いて21日夜の足利市両崖山の様子がこちら。かなり高さのある建物から撮影した映像ですが、動画の前半に映っているのが山火事現場、そこからカメラ右側に赤く光るサイレンは消防のライトでしょうか。
山火事の通報があったのは午後3時半、消防が100人態勢で消火活動を続けたものの、22日午前0時に消火活動は一時中断しています。
山火事現場から少し距離を取った街中からの様子がこちら。この映像は午後8時半ごろにupされた動画ですが、映像を見る限りマンションのベランダ?から撮影したものと思われます。
山火事ヤバい💦#山火事 pic.twitter.com/31kXgdpdZY
— たつや (@HTR5301) February 21, 2021
(画像)22日現在の足利市両崖山の火災-延焼8ヘクタール
足利市の山火事は翌日22日になっても収まらず、朝の時点でこの量の煙が出ています。22日には栃木・茨城・埼玉県の防災ヘリコプターが出動し、上空からの放水作業が始まりました。
この時点で確認された山火事で燃えた面積は約8ヘクタール(=8万平方メートル)。この時点で延焼はかなり広い範囲に拡大していたようですね。

(動画)23日現在の足利市両崖山の火災-延焼10ヘクタール越え
23日になっても足利市両崖山の山林火災が収まらないことを受けて、栃木県は午前10時35分に陸上自衛隊宇都宮駐屯地司令に自衛隊の派遣を要請。
要請を受けて、相模原駐屯地第12ヘリコプター隊が正午から放水を開始しました。
(動画)23日昼現在の足利市山林火災ライブ中継
(動画)23日夜現在の足利市山林火災ライブ中継
23日夜の時点で足利市両崖山の山火事はさらに拡大し、面積は約10ヘクタール(=10万平方メートル)に拡大。
23日夜になって消火活動は一時中断。山火事の延焼は未だ続いているため、さらに延焼面積は広がるものと思われます。
(動画)24日現在の足利市両崖山の火災-延焼76.5ヘクタール
2月24日になっても山火事の勢いは衰えることなく、24日午前11時の時点で50ヘクタール、午後5時半の時点で延焼面積はなんと76.5ヘクタールにも達しました。既に東京ドーム16個分、途方もない広さの山林が燃えています。
火が燃えて明るくなっている部分の広さを見ても、その差は歴然。まるで祭りの灯りのように細長く火が燃え広がっています。
栃木県足利市では今月21日に発生した山火事が延焼中で、24日も自衛隊や消防などが消火活動を続けています。今のところ鎮火の見通しは立っていないということで、市は住宅地への延焼のおそれがあるとして、177世帯に避難勧告を出して避難を呼びかけています。https://t.co/VmIylVxXIS#nhk_video pic.twitter.com/BNTv2dU6C0
— NHKニュース (@nhk_news) February 24, 2021
現場では昼夜問わず消火活動が続いていますが、未だに消火の目途は立たず。上空から見た煙の量もこれまでとはけた違いになっています。
栃木県はこれで9日連続の乾燥注意報、ただでさえ火災が起きやすい状態になっている中での山火事ということで状況はどんどん悪化しています。
両崖山火災を受けて足利市住民に避難勧告
足利市両崖山の山火事を受けて、23日午後3時に西宮町の40世帯、さらに午後5時には合計54世帯に避難勧告が出ました。避難場所は両崖山南西の足利市さいこうふれあいセンターです。
(2月23日追記)23日午後9時の時点で、避難勧告は合計72世帯になりました。
(2月24日追記)24日には避難勧告が177世帯に急増。山火事で燃えた範囲が急増して、世帯数も増える一方です。
近くに住む90代の男性「おととい、きのうは山火事がそこまで広がる気配はなかったが、きょう(23日)の風の影響で煙が横にながされていて、これはまずいと思った。避難勧告の情報を知ってここに避難してきた」
実際に避難してきた人によると、23日の強風が原因で山林火災がさらに広がり、住民の住むエリアまで迫ってきたようですね。
足利市両崖山の火事跡はこのような有様。今回の山火事で今のところケガ人などはいないようですが、両崖山にある足利城跡などの文化財は無事なのでしょうか・・・

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